© Chantal Akerman Foundation
監督:シャンタル・アケルマン
1975年/ベルギー・フランス/200分/35mm→デジタル/カラー/配給:コピアポア・フィルム/提供:マーメイドフィルム
デルフィーヌ・セイリグ演じるジャンヌは、繰り返しの家事、息子に理解されない苦労、毎日違う顧客との売春に、心が壊れ始めていく。彼女の行動を淡々と映す前衛的な表現方法は、彼女の変化を捉え心のうちを繊細に映し出す。制作陣のほとんどが女性としても知られる本作は、「家事」だけに焦点を当て、隠れた女性の労働が映画になり得ることを立証する。2022年、英国「サイト&サウンド」誌の批評家投票では、『東京物語』(1953)、『市民ケーン』(1941)を抑え1位に選出。アケルマン監督当時25歳の早すぎた傑作。
<上映日>
12月6日 (土) 12:25~16:15/200分+30分
★上映後トーク:斉藤綾子さん (明治学院大学教員・映画研究者)
12月12日 (金) 14:30~17:50/200分