『蟹工船』
(C)北星
監督:山村聰
1953年/日本/110分/35mm/モノクロ/配給:北星/所蔵:国立映画アーカイブ
小林多喜二原作のプロレタリア文学「蟹工船」を俳優の山村聰が初監督。昭和初期、不況により人々の生活は困窮を極めていた。仕事を求めた炭鉱夫、農民、雑夫らを乗せ蟹工船・博光丸は函館港を出港する。しかし、労働者たちは劣悪な労働環境に置かれているにも関わらず、博光丸の監督者たちから非人道的に労働を強制されて、次々と命を落としていく。人間としての尊厳を奪われた彼らが声をあげた先にはなにが待っているのか。現代にも通ずる格差社会を描く。国立映画アーカイブが所蔵する「独立プロ」の一作。
<上映日>
12月9日 (月) 15:00~16:50/110分
★上映後トーク:志村三代子 (日本大学芸術学部映画学科教授)
12月11日 (水) 13:20~15:10/110分